外国人観光客の人数がコロナ前のような活気を取り戻した今、民泊物件も増えていっています。様々な民泊物件が立ち並ぶなかで、民泊の運営を成功のために大切なポイントについて紹介します。
民泊運営をうまく続けていくためには「おもてなし」の心をもったサービスの提供がポイントになってきます。このおもてなしの心がゲストの滞在を特別なものに変え、「また泊まりたい場所」や「他の人にオススメしたい場所」になります。
この記事では、日本人が得意とするおもてなしの心を、具体的な例や例え話を交えながら説明していきます。一緒に、ゲストの心に残る体験を提供する秘訣を探ってみましょう。
民泊でのおもてなしの心とは？
そもそも、民泊においてのおもてなしの心とは何だと思いますか？
私は「おもてなしの心＝ゲストの想像を超えるサービスをすること」だと考えます。単なるサービス提供以上のものです。
とはいえ、一流高級ホテルのようなサービスでなくていいんです。
民泊の強み、特徴は「ホテルにはないアットホーム感」です。
ですので、アットホームで温かいサービスで「こんなことまでしてくれるんだ！嬉しい‼」をゲストの滞在中に１度でも作ることができるとよりいいですね。
例えば、ゲストを家族のように迎え入れ、くつろいでもらえるような環境を提供することが大切です。家主滞在型の民泊であれば、ゲストが朝起きてきたときに温かいお茶を１杯プレゼントすることだっておもてなしの１つの形です。家主滞在型ではない場合でも、ティーパックと「これを飲んで、旅の疲れを癒やしてくださいね。」などのメッセージカードを添えておくこともできますね。
この些細だけども温かい「こんなこともしてくれるんだ。」と思わせる工夫、おもてなしの心が、単なる宿泊施設を超えて、ゲストとホストとの繋がりを築くことにつながります。
温かい民泊おもてなしのポイント
おもてなしにはいくつかのポイントがあります。例えば、単なるサービス提供を超え、ゲストに寄り添ったり、フレンドリーなコミュニケーションを大切にすることが挙げられます。
もしゲストが地元のイベントに興味を示すなら、紹介したり、一緒に遊びにいったりすることもあります。これにより、ゲストはただの観光客ではなく、地元の一員として心地よく過ごすことができました。
私も旅が好きなのですが、「いい旅だったなー」と思える旅にはいつも「地元の人とのいい出会い」があります。なので、自分がホストとしてゲストを受け入れる際にも、ゲストが望むのであれば地元の人との交流もできるように企画するようにしています。
ゲストと会話して、ゲストが民泊や旅にどんなことを期待しているのかを理解しよう、そして寄り添おうとすることが大事です。
また、フレンドリーなコミュニケーションも大切な要素です。
言葉の壁がある場合でも、心のこもった笑顔やジェスチャーでコミュニケーションをとりましょう。
「笑顔は共通語」という言葉があるように、笑顔は言葉関係なく相手にウェルカムな気持ちを伝えられるすごいパワーのあるものだなと感じています。
ゲストが日本の文化に興味を持っている場合、簡単な日本語フレーズや習慣を教えるイベントを開催することもあります。反対に、ゲストの方の国の言葉や習慣を教えてもらうこともあります。
民泊でのおもてなしがもたらすもの
おもてなしの心を大切にすることで生まれる成果は素晴らしいものがあります。
おもてなしにより、ゲストとよい信頼関係が気づけると、「いい宿でした。」と口コミを広げてもらえ、新たなゲストが訪れやすくなります。また、リピート率向上にも繋がります。
私はまだ民泊を初めて３ヶ月ですが、すでに３回も泊まりに来てくださった方もいます。はじめましての出会いもワクワクして好きなのですが、「わー、また来てくださったんですね！」という再会は私自身も温かい気持ちになります。
また、ゲストのチェックアウト後もSNSなどを通じて継続的に連絡をとり合い、親しい友人になるということもあると思います。私もオーストラリアからのゲストの方と「次はオーストラリアで会いましょう。」と約束しました。いつになるかは分かりませんが、オーストラリアで再会できる日を楽しみに頑張っていこうと思っています！！！！
このように、おもてなしによってゲストと関係を築いていけると、お互いに宿のホストとゲストを超えた素敵な出会いになることでしょう。
そもそも、ゲストからの感謝や喜びの声をもらえるだけでも幸せな気持ちになることができます。
日本の文化を活かした民泊独自のおもてなし
海外からのゲストの場合は特に、日本特有のおもてなしができるととても喜ばれます。
季節ごとのイベントや伝統行事をゲストに楽しんでいただくことで、より一層心に残る滞在を演出できます。
日本には、お花見や花火など四季折々の和の雰囲気を感じられるイベントがあるのそれにちなんだイベントを企画することでゲストに季節ごとの美しい日本の文化を体験してもらえるといいですね。
また、イベントの企画が難しいような場合でも、お部屋の装飾に季節の飾り物を取り入れるだけでもゲストは喜んでくれることでしょう。
民泊でできるおもてなしの具体例
- 地元情報の提供
民泊があるエリアの観光スポットや地元のおすすめレストラン、カフェなどの情報を提供する。また、地元のイベントや季節ごとのおすすめアクティビティも案内する。その地域を特集した雑誌などがある場合は置いておくことがオススメです！手作りオリジナルガイドブックもおもしろい取り組みですよね。 - 無料のドリンクサービス
ゲストが自由に飲めるコーヒーなどを提供することで、リビングで過ごしやすくなったり親しみやすい雰囲気をつくりだしたりすることができます。地元の特産品を取り入れることができると最高です！ - イベントやワークショップの開催
ゲストハウスが定期的にイベントやワークショップを開催することで、宿泊者同士や地元の人たちとの交流を生み出すことができます。私はよくたこ焼きパーティーをします！ - 無料の自転車貸し出しサービス
地域散策や観光がしやすくなるように、無料で自転車を貸し出しているホストの方もいます。これにより、宿泊者は歩きでは少し遠いなという場所でも自由に気軽に周辺エリアを探索できますね。 - 地元のお土産
チェックアウト時に、地元の特産品や手作りのお土産をプレゼントする。これは宿泊者にとって思い出に残るサプライズとなる。私は、民泊のオリジナルステッカーとその裏にメッセージを書いてプレゼントしています！！ - 言語サポート
外国からの宿泊者に対して、英語や他の言語でのサポートを提供できると喜ばれることが多々あります。京都の予約必須のお寺に行きたいけど予約の仕方が分からないゲストさんをサポートしたときはとても喜んでもらえました。また、必要に応じて、地元の文化や言葉を教えることも旅の思い出につながります。 - 快適な寝具やアメニティの提供
ちょっといい寝具やアメニティを用意できると満足度はアップします。全てを高価なものにする必要はありませんが、こだわっている部分があるとゲストには伝わると思います。 - コミュニケーションボードをつくる
リビングや廊下、玄関などみんなが通る場所に掲示板をつくって、そこに「おはようございます！今日は天気が良いようです！なにか困ったことがあったらいつでも連絡くださいね‼」など１日１つメッセージを書いておくと、時間が合わずなかなか顔を合わせられないゲストとのコミュニケーションに繋がります。
民泊でおもてなしが大切さである理由のまとめ
日本のおもてなしの心は、単なるサービス以上のものであり、ゲストとホストとの関係をより良いものにしてくれます。
ホストがゲストのことを思いやり、宿で過ごす時間も旅の一部として心地よく過ごしてもらえるように工夫したりコミュニケーションをとったりすることで、ゲストからの信頼や感謝を得ることができます。
そして、民泊はただの宿泊施設ではなく、心地よいコミュニティとして、多くの人がまた来たくなる場所へとなっていきます。
ゲストが心から満足し、喜んで帰ることができるような滞在を提供することが、民泊ホストとしての喜びであり、本当の成功です。
宿泊施設が単なる泊まる場所を超越し、心地よい体験となるためには、おもてなしの心を深く理解し、実践することが欠かせません。
おもてなしの心を持って、ゲストと共に素晴らしい旅の思い出を築いていきましょう。
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