「民泊と民宿って似ているけどどう違うの?」
「民泊とゲストハウスってなんとなく違うのは分かるけど、具体的にはどう違うの?」
私もこの疑問をもっていました。
なんとなく、それぞれのイメージはあって、なんか違うということは分かっているのですが、「どう違うの?」「何が違うの?」って質問されるとうまく言葉にできないという方は多いのではないでしょうか。
私は今、大阪で民泊を1軒運営しています。民泊業にたずさわっている今でも、民泊がどういったものなのかは説明ができるのですが、民宿やゲストハウスとはどう違うのかと聞かれると自信をもって答えることができません。
そこで、今回はその疑問を解消するために民泊、民宿、ゲストハウスの違いについて調べてみました!その結果をこの記事にまとめてみます!
この記事を読めば、民泊と民宿とゲストハウスにはどういった違いがあるのかを理解することができます。
もし、いつか宿泊業をしてみたいという方がいれば自分がやりたいことが民泊なのか、民宿なのか、はたまたゲストハウスなのかを考えるヒントにしてみてください!
では、さっそくそれぞれの違いについてご説明していきます!
民泊、民宿、ゲストハウス、その違い:民泊とは
まずはじめに「民泊とは何か。」について考えていきましょう。
民泊とはウィキペディアでは以下のように解説されています。
民泊(みんぱく)は、旅行者などが、一般の民家に宿泊することを一般的に意味する日本語の表現で[1]、特に、宿泊者が対価を支払う場合に用いられる[2]。日本の法律では「住宅宿泊」などと呼ばれ、住宅宿泊事業法を含む観光政策の用語として「民泊サービス」も使われている[3]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E6%B3%8A
つまり、民泊とは「一般の民家(住宅)を宿泊場所としてゲストに貸し出す」ことを指します。
「一般の民家(住宅)」であるということがポイントのようです。
「一般の民家(住宅)」を貸し出すということので、普通の1軒家の一室を貸し出すこともできますし、マンションやアパートの一室を貸し出すこともできます。
ですので、本格的な宿泊施設ではなく現代の家らしさがもっともあるのが民泊です。
また取得する営業許可も旅館業法ではなく住宅宿泊事業法に基づく許可になります。
そのため、営業できる日数は年間180日までの制限があります。
しかし、民泊、民宿、ゲストハウスの3つの中では1番営業許可を取りやすいです。
また、管理や運営が物件のオーナー自身が行い、費用を押さえていることもあり、比較的安く宿泊することが可能です。
ゲストが民泊を選ぶ理由
- 安く宿泊することができる。
- 日本の民泊オーナー(ホスト)と交流したい
- 複数人で一緒に泊まれるところを探している
民泊は「安く、複数人で泊まりたい。」という人のニーズにあっている宿泊施設です。
民泊、民宿、ゲストハウス、その違い:民宿とは
次に「民宿とは何か。」について考えていきましょう。
民宿とはウィキペディアでは以下のように解説されています。
民宿(みんしゅく)は主に民間が運営する、多くの場合小規模かつ、客室が和室であるなど設備が主に和式である宿泊施設のこと。観光・レジャーによる利用を主体とし、多くは家族単位での経営である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E5%AE%BF
民宿は、民家の空き部屋を宿泊者に提供する運営方法です。そう説明すると「民泊」と同じじゃないと思われると思います。
民家の空き部屋を使うことは同じなのですが、民宿の場合はアパートやマンションの空き部屋なのではなく一軒家で営まわれています。特に、地方の方で多く、その土地ならではの日本の伝統的なつくりの家が多いです。
宿泊者も民宿ならではの地方の暮らしに入り込んだアットホームな体験を望んでいます。そのため、ただ寝る場所を提供するのではなく、郷土料理などのもてなしのサービスがふくまれていることが一般的です。地域によっては、農業体験や漁業体験なども提供しています。
また、民泊の運用方法には種類があり、常にオーナーがいないといけないわけではありませんが、民宿においては常にオーナーが家にいなければなりません。
そして、開業方法についても、民宿は旅館業法に基づいた手続きが必要です。旅館業法は営業種別が4種ありますが、民宿は簡易宿所営業に当てはまります。
ゲストが民宿を選ぶ理由
- 日本の伝統文化を体験したい
- 都会とは違った地方の暮らしを体験したい
- 地方ならではのアットホームな交流がしたい
ただ単に「泊まりたい」というのではなく「体験したい」という理由から民宿は選ばれています。
民泊、民宿、ゲストハウス、その違い:ゲストハウスとは
次は「ゲストハウスとは何か。」について考えていきましょう。
ゲストハウスとはウィキペディアでは以下のように解説されています。
安価な簡易宿泊施設。簡易宿所、B&Bの類。世界の旅行者の間では、比較的安価な料金で利用出来る、バックパッカーの利用などに主眼を置いた安価な宿泊施設を指して使われることが多い。それらは、ホテルとは違い、部屋によってはトイレ、バスルームがない場合もあり、共用のものを利用する。月単位の料金設定をしているところもあり、そこではアパートのように長期滞在も可能である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9
ゲストハウスのイメージとしては、1人旅で泊まるような安い宿というイメージの方もいるかと思いますが、最近のゲストハウスは、「安い」だけが魅力の宿ではありません。
内装やインテリアにこだわっていたり、おしゃれなバーやカフェが併設されているゲストハウスもあり、多様化してきています。
一般的なゲストハウスでは、リビングルームが旅人たちの交流スペースとなっていて、旅好きの人たちとの繋がりをつくることができる場所となっています。
民泊ではホストとゲストの交流はあっても、ゲスト同士の交流はなかなかありません。
「ゲストとゲストが出会って交流できる」がゲストハウスがもつ特徴の一番の魅力です。
ゲストハウスに泊まる人たちには互いに「旅が好き」「人と出会うことが好き」といった共通点があります。その共通点から会話が弾み、気づけばリビングルームでみんなでご飯を食べたり、お酒を呑んだりして一緒に夜を過ごしていたというようなことが日常的に起こる場所です。
そして、開業方法については、ゲストハウスも民宿と同じ旅館業法に基づいた手続きが必要です。旅館業法のなかでも、簡易宿所営業に当てはまります。
ゲストがゲストハウスを選ぶ理由
- 宿泊費を安くおさえて旅がしたい
- 旅を通して誰かと交流したい
- 旅好きの繋がりをつくりたい
「人との繋がり」を求めている人が多い傾向にあります!
民泊、民宿、ゲストハウス、その違い:まとめ
民泊、民宿、ゲストハウスのそれぞれの特徴についてまとめてきました。
- 安く、複数人でも泊まりたい
- 日本の伝統的な暮らしを体験したい
- 旅好きな人と出会いたい
各施設それぞれ似ている点もありますが、旅行者が求めているものに違いがあることが分かりました。
民泊、民宿、ゲストハウスに違いを考えるときのお役に立てば嬉しいです!
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